順位を上げられない両雄の激突
セビージャ対バレンシアは本来3強の後、4番手を争う対決になるはずだが、前節ともにもたつきなかなか順位を上げられない。緊急度はホームのセビージャの方が高い。レアル・マドリーを破った勢いのまま乗り込んだアノエタスタジアムではソシエダ相手に0-2で敗れ、上昇ムードはまた萎んでしまった。アウェイでは今季勝利無し(3分け3敗)だが、内容は悪くなかった。失点はMFグジェゴシュ・クリホビアクの2度のクリアミスが格好のアシストとなったもの。FWチロ・インモビーレのゴールがジャッジミスでオフサイドとなり取り消されたことと併せて、ツキに見放されている感じだ。だが、一つウナイ・エメリ監督の采配に文句を付けさせてもらえば、レアル・マドリー戦で大活躍したMFエベル・バネガとFWエフゲン・コノプリャンカをベンチに置いたのは、自ら良い流れを断つことになったのではないか。ともに代表戦の疲れを考慮してのことだろうが、勝っているチームはいじるな、の原則を貫くべきではなかったか。代役のMFビセンテ・イボーラ、FWホセ・アントニオ・レジェス加わればさらにチーム力は上がる、という狙いはわかるが、まずは苦手なアウェイで着実に勝ちにいくべきだった。バレンシア戦ではバネガ、コノプリャンカともに先発するだろう。セビージャが勝つとすればどちらかが必ずキーマンになるはず。1人選ぶとすればソシエダ戦で投入されると左サイドで鋭い動きを見せ、好調を証明したコノプリャンカか。両者は背水の陣であるチャンピオンズリーグ第5節でも先発するだろうが、それでもバレンシア戦で休養させる余裕は、今のセビージャにはない…
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(BLOGOLA編集部)
2015/11/28 05:27