26日、元日本代表MF本山雅志が、鹿島との契約を満了することがクラブから発表された。
98年に鹿島に加入した本山は、リーグ戦365試合に出場し38得点をあげた。しかし、14年には193分だった出場時間が、今季は139分に減少。若返りを図っていくチームのなか、劇的に出場時間を増やすことは難しい立場に置かれていた本山が、出場機会を求めたことで、双方合意の上での契約満了となった。
今季終盤、鹿島ではカイオが切り札的存在となり、鈴木優磨も売り出し中。さらにはけがで離脱中の土居聖真が復帰すれば、本山が試合に出る機会がさらに厳しくなることは目に見えて明らか。試合に出られなくとも練習で全力を尽くす本山の存在は、若手の手本となるだけでなく伝統を継承したいクラブには頼もしい存在ではあったが、来季も同じような状況が続けば残された選択肢はわずかとなる。
「今年の出場率は4%。これが0%になってしまえばあとは引退しかなくなる」(鈴木満常務取締役強化部長)
そこで、現役続行を望む本山と協議して契約満了ということになった。
他にもDF鈴木隆雅、GK佐藤昭大、FWダヴィの3選手も契約満了。4選手は、それぞれに次の所属先を探すことになる。
(鹿島担当 田中滋)
2015/11/27 09:00