愛媛とのJ1昇格プレーオフ準決勝を3日後に控えた26日、C大阪は25分×2本の紅白戦を行った。
リーグ最終節の東京V戦(2○0)をベースに選手も頻繁に入れ替えつつ、さまざまな状況も想定した中で行われた試合は、5分に田代有三が先制点を決めた。その後、途中から控え組に回った楠神順平が20分にマグノ・クルスのパスに抜け出して同点弾を決め、1-1で終了した。
プレーオフについて楠神は、「1発勝負。悔いは残したくない。準備段階でできることはすべてやって、試合に挑みたい。いまは出し切れる雰囲気は生まれている」と話す。
「できることはすべてやる」ということでは、25日には、選手全員でクラブハウス内のロッカールームの大掃除を行った。発案者は北野貴之。「リーグ戦は終わった。新しい気、新しい風を入れる。鏡も椅子も徹底的に掃除した。みんなで一緒にやったことが大事。若手もベテランも関係なく全員でやった。時間にして約2時間。一つのことにみんなで向かった。当たり前のことを当たり前と思わないように、感謝の気持ちを持つことが大事。感謝の気持ちはプレーにも現れる」と大掃除の狙いを北野は話す。
今季の目標である自動昇格を逃し、C大阪にとって苦しいシーズンとなった今季だが、J1昇格の最後のチャンスに向け、チーム全体がピッチ内外で一つにまとまろうとしている。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/11/26 20:14