不動のゲームメーカー・兵働昭弘に続き、松本昌也も明治安田J2第41節大宮戦(3●2)で負傷。その試合でキム・ジョンヒョンが次節出場停止となり、チームは危機的なボランチ不足に陥った。
通常ならばダニエルを一列上げて最終ラインをやりくりするところだが、J2第42節磐田戦(1●2)に向け柳田伸明監督が抜擢したのはまさかの阪田章裕。突然のコンバートには報道陣もどよめいた。
高校時代にはボランチ経験もなくはないが、プロでは初。本人も松本昌や武田洋平にアドバイスを求めつつ決死の覚悟で臨む様子だったが、本番では見事にエースキラーとしての本領を発揮。磐田の強力な攻撃を“パトリオット阪田”となって迎撃した。
試合後には「最初はなんでやねんと思ったけど、やるしかないと。もっとやれた部分もあると思う」と、高いプロ意識をうかがわせた新型兵器。
感動した記者がブロゴラ向けのコメントを求めると「僕はネタ担当やから感動は要らないでしょ」と、そこでもプロ魂を発揮してくれた。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/11/26 19:28