17日、C大阪は大阪市内のクラブハウスで会見を行い、パウロ・アウトゥオリ監督の退任および、大熊清強化部長の新監督就任(強化部長と兼任)を発表した。同席した玉田稔社長は、「決断したのは前節・長崎戦(0●2)翌日の夜。監督には今朝伝えた。理由としては、ここ数試合、監督なりにチャレンジしてくれていたけど、結果が出なかった。J1昇格のためにはいましかないという気持ちだった」と明かした。
これまでのスーツ姿から一転、C大阪の練習着に身を包んだ大熊新監督。17日から早速、指揮を取り、“大熊色”を全面に出した。
「サポートの意識!」「受け渡すまでしっかりマークに付け!」「クサビにもっといかないと」
グラウンド全体に響く声で選手に指示を飛ばし、それに伴い、練習の熱量も上がっていった。
「(練習前のミーティングでは)基本に忠実にやること、走力と球際といったことを、ボードを使って説明してくれた。強いチームは、チーム内での戦いがないと始まらない。それが若干薄れていたと思う」とは中澤聡太。
1年でのJ1復帰へ向け、リーグ戦残り1試合というタイミングで大ナタを振るったC大阪。「僕自身、動揺はない。試合まで少しでもいい形に持っていきたい」(玉田圭司)、「交代に踏み切るのは大きな決断だったと思う。その決断を無駄にできない」(中澤)、「僕たち選手の意識と行動も変わらないといけない」(北野貴之)と選手はそれぞれに語った。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/11/17 18:09