前節の明治安田J2第39節・北九州戦(2○1)に勝利し、Jリーグ史上最長となっていた連続ドローを『9』で断ち切った京都。実は、ゲーム前のロッカールームでは、いつもと違うひとコマがあったのだとか。バヤリッツァと宮吉拓実が、自ら進み出て選手全員の前で発言。その2人の言葉がチームの士気をいっそう高め、10試合ぶりの勝利の一因になったようだ。
「もう一回、気持ちを入れ直したかったし、思っていることを伝えたかった。でも、先にバキ(バヤリッツァ)にしゃべられてしまった(笑)」。そのときの心境をそう振り返る宮吉が、少々はにかみながら発言の内容を教えてくれた。
「『けがで出られない選手もいる。グラウンドキーパーや、いつも洗濯、掃除をしてくれるおばちゃんにも感謝している。そういう人たちみんなの思いを背負って、勝って京都に帰ろう』。そんな話です」。スタッフのおばちゃんにも思いを向けるあたり、宮吉拓実は心までイケメンなのだろう。
(京都担当 川瀬太補)
2015/11/07 07:00