28日、株式会社日立柏レイソルの瀧川龍一郎社長により、吉田達磨監督の今季限りの退任が発表された。吉田監督はシーズン終了までチームを指揮したのちクラブから離れ、渡辺毅ダイレクターはアカデミーの指導に移る。
新たな体制としては強化部を復活させ、現在はコーディネーターを務めている広川邦生氏が部長に、渡辺光輝氏が副部長に就任する。
新監督の有力候補は今年9月までブラジル1部アトレチコ・パラナエンセの指揮を執っていたミルトン・メンデス氏。瀧川社長は「近日中に合意にいたれるのではないかという感触を持っている」と述べている。
退任の理由について瀧川社長は「一つは成績。それ以外で言うと、いろいろなチームビルディングの問題。総合的にと言うしかないんですが、いろいろ考え合わせると来年度もこの体制でいって、本当に優勝できるチームを作れる可能性がどれだけあるのかということを考えた。出来不出来の波など諸々を含めての判断」と説明している。
退任を決めたのは「2週間、3週間前」(瀧川社長)とのこと。2ndステージ制覇の可能性が残っていた鹿島戦の段階では、すでに決定的だったという。
瀧川社長はメンデス氏の評価について「いろいろな調査をしてまいりましたけれど、その候補の中で私どもが一番期待している、若手を鍛えるといったところに力を注げる方という判断をした。一つ(実績として)これがあるからということではなくて、複合的な要因から検討した結果、候補者名の中から彼が一番適任だと判断した」と語っている。
従来から掲げてきたアカデミーからの継続性については「今後もブレずに、育成をきちっとして、強いチームを根っこから育てていくというポリシーでやっていきたい」と述べている。
(柏担当 大島和人)
2015/10/28 15:26