究極の理想像として「シブい男」を追求するかたわら、無類の野菜嫌いで知られる伊佐耕平。これまではうどんの薬味の葱もすべて避けていたという徹底ぶりだったが、なんと最近、薬味が好きになったという。
「美味しさは全然わからないけど、葱入れてたらシブいと思って」
その伊佐が、天皇杯2回戦・長崎戦(3○0)で、抑えのきいた浮き球シュートを決めた。今季の伊佐は多くの決定機を外してきたが、この日は決めるべきところで決め、試合を有利な展開へと持ち込む。
明治安田J2第29節・京都戦(1●2)後に修行智仁に「シュート練習を変えてみたら」とアドバイスされ、それまでも浮き球が目の前にこぼれてくる場面が多かったことから浮き球シュートの練習に取り組んでいたとう。それが見事に結実した形だった。
「シュウさんはヤバい。顔はシブくないのに唯一シブいと思える人」
究極の理想を意味する形容詞を惜しみなく使って修行に感謝を捧げる伊佐の、今後の得点に期待したい。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/09/09 19:58