6日に茨城県代表・流通経済大との2回戦が控える天皇杯は、2002年度に優勝、2011年度に準優勝と、京都にとって相性のいい大会だ。2011年の大会では、当時プロ4年目だった宮吉拓実が主力選手として活躍。FC東京との決勝戦も、先発で出場している。
公式戦初ゴールも天皇杯のゲームとあって、いいイメージを持っているかと思いきや、宮吉本人の脳裏に残るのは「悔しい思い」なのだそう。Jリーガーなら誰もが憧れる元日の大舞台の経験も、「1月1日に試合できるのは日本で2チームだけ。すごく幸せなことだと思う。だけど、あそこまで行っても、負けてしまったら何も残らない」と振り返る。
天皇杯へのこだわりを問うと、「どのチームにもチャンスがあるし、もちろん獲りたいタイトル。今年は絶対とか、来年こそはとか、そういうことじゃない。毎年同じ気持ちで臨んでいる」と、力強い眼差しで返してくれた。天皇杯決勝のピッチに宮吉が再び立つとき、今度こそは、元日の空に高々とカップを掲げる姿を見せてくれるはずだ。
(京都担当 川瀬太補)
2015/09/02 16:59