「ヤット(遠藤保仁)がいないときには、あの面子では貴史」(長谷川健太監督)。
そんな指揮官の思いをよそに、前節の(J1 2nd第1節/12日)甲府戦で猛アピールをしたのがPKをゲットしたパトリックだった。FWのプライドを傷つけない配慮を常に忘れない長谷川監督だが、今回だけは即座に却下。「アイツは毎日、河ちゃん(河田晃兵)と散々、PKの練習をしていたけど、いつもこっち(右隅下)にしか蹴らない」と自らアクションを示して苦笑した長谷川監督。「河ちゃんも絶対に(キックの方向を)分かっているから、それは無理でしょ。こっちにしか蹴ったことがないからね。毎回流し込むようなキックばかりして、エヘヘって」。宇佐美貴史にキックを託したのは、ごく当然の判断だったようだ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2015/07/14 12:43