前節・磐田戦(3○2)。難波宏明が目標の一つにしていた2年連続二ケタ得点を達成し、J2単独得点王に浮上した。
しかし試合後、難波は「まだまだ」と目もくれなかった。今季はFWで出場している以上「(毎試合)点を取らなきゃいけないポジション」だからである。
そして、この言葉にはもう少し深みがある。「いまはレオ(ミネイロ)が本当にすごい」。そう言って、難波は続ける。「彼に元気づけてもらってるところがある。それを今度は、僕が彼を元気づけてあげたい」。
日本のリーグにおいて、外国籍選手はいわば“助っ人”。そんな中、チームのために身を粉にしてひたむきに走り、3アシストを記録したブラジル人FWの姿が、エースの原動力になっていた。
「日本人が疲れてる中、あれだけ頑張って追って、体を張っているアイツを見て、自分はまた奮い立たされる。良い意味でブラジル人らしくないというか、だからもう、めっちゃ好きです(笑)。『アイツが頑張ってるんだから、俺も頑張らな』って思わされるんです」
そこにはとても深イイ話があった。
(岐阜担当 村本裕太)
2015/06/26 19:00