風間八宏監督をもってして「あいつはオタクだから」と言わしめるほど海外サッカーに精通している川崎Fの主将・中村憲剛。そんな彼が7日の朝に行われるCL決勝について、見解を寄せてくれたので、紹介したい。
ーCL決勝ですがどちらが優勢と考えますか?
一発勝負だから、わからない。普通に考えればバルサが優位っぽいけど、中立地でやるし、本当にわからないのが正直なところ。
ーバルサはラキティッチとスアレスが入ったのが大きいかと。
パワーというか、そういうのを入れた。スアレスもそうだし、見るからにそういうタイプを入れて。堅守速攻な所もあるし、パスをつなげるチームですから。そこが上手くマッチしてカウンターも出来るようになってきたなと。あとはスアレスが泥臭い仕事を全部引き受けて。あそこでポイントが作れたり裏抜けができたりすると、メッシとネイマールがプレーするスペースができる。やっぱり、メッシが真ん中にいるときは裏抜けするのがサイドの選手だから、そこがやっぱり。バイタルをどう使うかというところ。使い方が、メッシが今まで真ん中をやっていたときと明らかに違う。上手くやったなと。今まではメッシが降りたことで中盤で数的優位を作ってサイドの選手が上がって、と。ただ真ん中を蓋されると難しくなって、最終的に負けることが増えてきた。スアレスがそこをやることによって、中盤に降りてパスコースを作るということはしないんだけども、相手を下げられるから。そこにすっと上手くメッシが入れる。
だから、別のバイタルの攻略の仕方をしている。結局ゴール前にスアレスがいるから怖い。
ーユベントスに関してはどうでしょう。
ユベントスがバルサに対してどうするのか。3枚で守るのか4枚で守るのか。ユーベは3だったり4だったりできる。バルザッリを入れてきたりもする。中盤もマルキージオ、ビダル、ポグバといるけど、なんせ最前線にはテベスがいるので。人はそろっている。本当に、どうなるかはわからないなと。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2015/06/06 19:47