水永翔馬とGK原田欽庸にとって、今節・長崎戦は待ちに待った古巣戦だ。12年、長崎のJFL優勝、翌年のJ2参入に、水永と原田は大きく貢献した。
水永は「僕を成長させてくれたチーム。僕も成長しているぞと見せ付けたいし、絶対に負けたくない」と語った。長崎のサッカーが少しずつ変化していく過程で、徐々に出場機会を減らした水永。金沢に必要不可欠なFWが恩返し弾を狙う。
原田は13年もレギュラーは当然かと思われた。しかしけがで出遅れてしまい、その後合流したものの、最後まで出場機会は訪れなかった。
「ここはやらないといけない。古巣と言っても水戸戦とは違った気持ちでいる。一昨年までいたチームだし、昇格した翌年は運も悪く試合に出られなかった悔しい気持ちがある。だからここは見せなければいけない」
原田はこうも言う。「去年から、絶対(J2に)昇格して水戸、長崎とやりたい気持ちはずっと持っていた」。込み上げる悔しさも力に変え、金沢のゴールを守る。
(金沢担当 野中拓也)
2015/05/29 07:00