開幕連勝で波に乗る千葉。どの選手も「早く次の試合をしたい」とウズウズしているが、なかでも次の明治安田J2第3節・栃木戦を心待ちにしているのが、2010年夏から栃木で3年半を過ごしたパウリーニョである。「栃木は自分の人生の中でずっと大事なクラブ」と、彼にとって今回の凱旋は少し感傷的な思いもある。
「僕に日本でプレーするチャンスを与えてくれたクラブですから。栃木は(ブラジル料理の)レストランもあって、人々も優しくて、ブラジル人にとって住みやすいところでした。クラブ、サポーターの方たち、栃木の皆さんが作り上げる雰囲気に本当に恩を感じています。僕を温かく迎えてくれて『ここで頑張ろう』という気にさせてくれました」
だがそんな感傷を断ち切るように「今の僕はジェフの選手」ときっぱり言ったパウリーニョ。「ジェフの勝利のために全力を尽くします。きっと栃木のサポーターの皆さんも、僕の良いプレーを見たいと思っているはずだから」と、成長した姿を見せることで古巣に恩返しを誓う。栃木で育った千葉の闘将は最後に「ぜひ栃木サポーターの皆さんに挨拶に行きたい。どう迎えてくれるか分からないけど(笑)、再会を楽しみにしています」と、とびきりの笑顔で語った。
(千葉担当 芥川和久)
2015/03/19 20:08