Jリーグで最も早い1月12日の始動から開幕まで8週間。就任5季目を迎えた田坂和昭監督は新たな挑戦として、初日から戦術練習を行った。「今季はじっくりやりたい」と最初にチームコンセプトの浸透を図り、6週目からフィジカルトレーニングの強度を上げるという異例のスケジュールだ。
開幕前に体への負荷を増すリスクは当然あるが、土斐崎浩一フィジカルコーチは「この時期にフィジカルを追い込むことで緊張感を与え、もう一段階アゲる効果もある」とメンタル面での好影響も見込む。選手たちは「時期がズレてるだけでキツさは普通」「先に戦術を理解しているのでフィジカルメニューも考えながらやれる」と様々な反応ながら、明るい雰囲気で鍛錬に取り組んでいる。
コンセプトは一貫しつつ、状況や相手によって複数のシステムを使い分けていくのも、初めての試みだ。「現状維持は退化と同じ。つねに進化したい」という田坂監督の今季を、楽しみに見守りたい
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/02/25 17:44