お疲れさまです。
天皇杯準々決勝で鹿島に敗れた翌日の24日、千葉はサポーターにシーズン終了の報告を行い、トップチームは今季の活動を終えました。全体練習終了後、今日が最後となった木山隆之監督にお話を伺いました。
■木山監督コメント
――今日でここでの監督業としては最後になりました。
「何かあっという間に終わっちゃったなっていう感じですね。昨日の会見でも言いましたけど実質、1年なかったですし、去年の今頃、このクラブハウスを見に来て1年で仕事をする。そして、結果を出してその先という風に思っていたので。結果を残せなかった以上、プロとして、しょうがないことですから。いろいろありましたけど、自分のやろうとしてきたことは随分、体現できるチームにはなったと思うし、ただ、そこで勝負を取るっていうところに、つながらなかっただけだと思います。来年の監督さんは楽だと思いますよ(笑)実際、今年もあと5~6点取れていれば昇格できたと思うし、昇格できる力はじゅうぶんにあると思います」
――久々の監督業はやはり楽しかったですか。
「やっぱり、監督業は楽しいし、表面に見えるものだけじゃなく目に見えない部分のことも多くてそういうものとの戦いもある。それを含めて監督業っていうのは大変だけどやっぱり楽しいですよ」
――千葉での監督生活で一番印象に残っていることは。
「プレーオフの決勝(苦笑)。プレーオフの最後のところで取れなかったこと。もちろん、良い思い出もたくさんあったんだけど、あれで吹っ飛んじゃったね。勝負事だから運っていうのもあるけど、悔しさは大きいですよね。ただ、その悔しさがないと先もないと思うし、それが自分にとってはあの決勝がそう。悩んだこともありますけど、そこを力に変えていって自分の引き出しとして、またやっていきたいなと思います」
――神戸からコーチ就任のオファーが来ているそうですが。
「まだ、返事はしていません。プレーオフで負けた次の日に一緒に仕事をしてくれないかと(安達亮)監督から直々に電話がありました。他の監督さんの下でコーチはちょっと…と思っていたんですけど亮さんの下なら、と。一緒に2年仕事をした仲でもあるし、その人が初めて(シーズンのスタートから)監督をするわけだし、その人のためのサポートならやってもいいかなと。ただ、プレーオフ決勝に勝って来年も千葉で監督を続けるつもりだったからね。最初は休むつもりだったけど、自分の中で整理もついたし、仕事を続けていくことが仕事だとも思うので。いろいろな考え方があると思うけど、自分の場合は現場に出続けないと指導者としての力量は上がっていかないと思っているので。監督とは違った立場ですけど逆に言えば、そこを経験しているから監督のことをサポートできるのかなと。一緒に仕事をしたことのある長谷部(茂利コーチ)もいるし、自分のように違った経験をしている人間がいるのもいいかなと」
――となると来年は昇格のライバルとして千葉との戦いもありますね。
「そこはこの世界、割り切ってね。ジェフの良いところもウィークなところも知っているし、アイツは精神的に弱いからこうやっていけば、とかね(笑)もちろん、ジェフにも頑張って昇格してほしいけど、自分も負けないように、やらないといけないなと思います」
J2ということもありますが、この1年間、お話を伺う際には1対1で、と言うことが多かったのですが、いつも丁寧に対応していただいて、サッカーの話もサッカー以外の話もいろいろと聞かせていただいたことには感謝の思いです。来年は神戸でコーチを務めるそうですが、木山さんご自身の指導者としての飛躍をお祈りしたいと思います。
お別れの際には「もっと記者室の雰囲気、明るくした方がいいよ」と言われました。木山さんは明るい方だったので物足りなかったのかもしれません(笑)また、現場でお会いできる日を楽しみにしたいと思います。木山さん、ありがとうございました。
それでは。
(千葉担当 杉山文宣)
2012/12/24 16:41