昇格を目指す大分と、残留へと踏ん張る讃岐。第41節・讃岐戦は両軍にとっての“背水の陣”となる。勝利を至上課題とするチームは今週、通常よりもかなり細かく具体的な局面を想定してのトレーニングを行った。立ち位置やボールを出す地点、受け方、どこからボールを見るのかなど、指揮官の指示も微細に渡った。
「いままではあまり細かくルールを設定するとそれにとらわれてしまうケースがあったので、個々の発想に任せる部分を持たせていた。だが、ここに来て精神的プレッシャーの影響や時間経過によって、少しプレーが固まっている選手が何人か見受けられるので、助け舟として立ち返る場所を設けた。ベースとしての約束事を設定し、そこに個々のアイディアなどプラスアルファを加えてもらいたいが、指示のバランスは非常に難しい」
戦術練習でもいつもより言葉数を増やしていた田坂和昭監督。チームにはここまで積み上げてきたモノがある。ディシプリンに則りつつ個々の呼吸をあわせて、決戦に臨む。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/11/13 18:30