開幕からフル出場を続けてきた青山直晃が、体調不良で明日(22日・第29節)の浦和戦を欠場の見込み。代役として今日の紅白戦で右CBの位置に入ったのが畑尾大翔だ。
畑尾は早稲田大のキャプテンを務めていた2012年春に、肺の難病が判明。最終学年のシーズンをほぼ棒に振っただけでなく、翌年9月に塞栓症の手術が成功するまで、サッカーを続けられるか危ぶまれるほどの状況を経験した選手だ。
コンディションが徐々に戻って14年夏に甲府と契約を結び、8月30日の第22節・柏戦(0●3)でリーグ戦デビューも果たしている。しかし先発は初めてだ。
東京都練馬区出身の彼にとって、埼玉はそう遠くない土地。家族や友人はもちろん、小学校時代に自らがプレーし、浪人生活を送っていた昨年は「ボランティアで指導していた」というJCJ(ジュニアコスモス城北)の選手も観戦に訪れるのでは…とのこと。
2002年のW杯日韓大会「イングランド×スウェーデン」戦で訪れて以来という埼玉スタジアムで、首位を走る浦和が相手という、最高にしびれるJ初先発だ。
(甲府担当 大島和人)
2014/10/21 19:21