昨日(7日)、今季限りでの引退を発表した熊本の藤本主税。松下裕樹はその発表を特別な思いで聞いた。松下は、藤本との出会いをいまでも鮮明に覚えている。広島の練習に参加した高校生のころ、藤本はそこにいた。松下は藤本から「アンパンマンに似ている」などと、気さくに声を掛けられたという。藤本の明るいキャラクターもあって広島の練習は雰囲気が良く、それは松下が広島加入を決めた一つの要因だった。
その後、二人は別々のチームに移籍することになったが、連絡は取り続けた。松下が横浜FCに移籍することを決めたときも「難しい決断だったと思うけど、お前の決断を尊重するよ」といった言葉で励ましてくれたという。
心残りはピッチ上で対戦するのが昨季の一度しかなかったこと。「去年は対戦できましたけど、今年は対戦できなかった。対戦したかったなっていう気持ちはあります」。松下はこう感慨深げに話した。
(横浜FC担当 村田亘)
2014/10/08 19:58