前節・広島戦(1△1)でリーグ戦今季初先発を飾った北本久仁衛。持ち前の最終ラインからの飛び出しが冴え、矢継ぎ早に相手の起点を幾度もつぶした。北本は「守備は専念しながらやれましたし、周りもサポートしてくれました」と味方への感謝を口にした。
さらに、「広島は前からプレッシャーをかけてこない。ファビオ(・シンプリシオ)、ウヨン(チョン・ウヨン)はボールを受けに来てくれるので、そこに預けて、そのサポートを考えていた」。試合へ向けて取り組んできたチームの準備を最後尾から支え続けた。
広島戦はリーグ戦初先発という枕詞が嘘のような躍動ぶり。「良い準備を一年通してやらないといけない」と不惑のメンタリティーをのぞかせる。それだけに、「勝ちたかった」の言葉に気持ちがこもった。
リーグ戦は残り8試合だが、北本は「残り8試合と考えるんじゃなく、1試合1試合を全身全霊で戦いたい」と語気を強め、「次(第27節・名古屋戦)はホームだし、取りこぼしは絶対にダメ」と強い士気を伝えている。
(神戸担当 小野慶太)
2014/10/01 10:06