悔しい敗戦を喫した福岡ダービーだが、良い出来事も。その一つがMF内藤洋平の今季初ゴール。相手GKのミスキックをダイレクトで捉えて約30メートル先のゴールネットを揺らしたのだった。映像で確認するとゴール後の内藤が仲間に祝福されながら何とも誇らしげな表情を見せていたので「これぞ“ドヤ顔”っていう顔でしたね」と話を振ると、「あれはビックリ顔。あまりにきれいに決まったので自分でも驚いちゃって」と明かしてくれた。
その内藤は福岡戦で68分にベンチに退いたが、その時に“異例”な行動をとっていた。普通、ベンチに下がった選手のところに、ベンチ裏で出場に備えるサブメンバーが足を運び『ごくろうさん』の握手やハイタッチをするのだが、内藤はピッチを出るとそのままベンチ裏に行き、サブメンバーと握手やハイタッチをかわしたのだ。その理由を聞くと、「交代カードがまだ1枚残っていたので、『あとは託したぞ』という気持ちだった」と言う。敗戦濃厚な状況でのそんな熱い行動が終了間際のFW池元友樹の意地のゴールにつながったのかも。
(北九州担当 島田徹)
2014/09/08 19:00