2-1で逆転勝利を収めた天皇杯3回戦・湘南戦。普段は出場機会の少ない選手たちの活躍が目立ったが、中でも強い絆で結ばれた3人の選手たちがいた。大卒新人の泉澤仁、高瀬優孝、藤井悠太の3人だ。
3人の中では出場機会の面で一歩先を行く泉澤も、「大卒組で最初のころは3人とも練習に入れてもらえないときもあって、悔しい思いもあった。『こういうときこそやろう』と3人で集まって話したので、絶対勝とうという思いで臨んだ」と湘南戦に懸けた思いを吐露する。それだけに試合後は充実感あふれる表情を見せた。
左右のSBを務めた与野(さいたま市)出身の二人、高瀬と藤井の奮闘も光った。2得点に絡んだ高瀬は言わずもがな、藤井も本職ではない右SBで果敢な攻撃参加を見せた。それぞれに「ちょっとバテたので、もっと走れるようになりたい」(高瀬)、「足がつって、後半は消えてしまった」(藤井)と反省を口にしたが、それも出し惜しみなく走り切ったからこそ感じられることだ。
ここをスタート地点に、“大卒組”はさらなる飛躍を目指す。
(大宮担当 片村光博)
2014/08/21 15:41