今節の対戦相手の松本の指揮官、反町康治監督は河原和寿がルーキーだった05年の新潟在籍時の指揮官。指導を受けたのは1年のみだったが、その年は河原にとって輝かしいものではなく、大きな挫折を経験したほろ苦い思い出として残っている。「当時、ソリさん(反町監督)にはかなり厳しいことを言われて、プロでやっていく自信を失くしかけた。期待されて取ってもらった分、結果が出せなくてすごく歯がゆいシーズンだった」と振り返った。
そして、9年経ったいまでも忘れられない反町監督の言葉がある。それは「走れない、頭悪い、顔悪い」という叱咤。いまとなっては、「走れないと頭悪いまでは納得がいくんだけど、顔が悪いっていうのは生まれ持ったものなんで(笑)」と明るく話せるが、当時はその言葉が胸に突き刺さり、こみ上げてくる悔しさを糧に頑張ってきたという。
だからこそ今節、「走れないことだったり、頭が使えないことは、この10年でかなり成長した部分だと思っている。それをソリさんの前で発揮して、勝つことで証明したい」と河原は胸を張る。
(愛媛担当 松本隆志)
2014/08/15 12:57