第15節の岐阜戦(1△1)で第2節・大分戦(0●1)以来、13試合ぶりにベンチ入りを果たした柿本健太。第1節の京都戦(1●3)と続く大分戦は、ともにわずかな時間ながら途中交代でプレーしたが、岐阜戦は最後まで出番はなし。1点のリードを許した後半途中にCB前田和哉が一発退場となり、その後、原一樹のゴールで追い付くと、柱谷幸一監督は『勝ち点1』の獲得に向けた采配に。交代カードのすべてが守備的な狙いを持ったモノとなり、柿本には出番が回ってこなかったのである。
「メッチャ出たかったです」と柿本が悔しがったのは当然だったが、その気持ちをよく理解していたのが主将の前田だった。「試合後にカズヤ(前田)さんが『悪かったな』と謝ってくれたんです」と柿本。前田には自らの退場で柿本の出場機会を奪って申し訳ないとの気持ちがあったのだが、その思いを強くしたのが試合中に見た光景だったらしい。
「カズヤさんが僕に言うんです『試合中にベンチの後ろでものすごいダッシュを繰り返すオマエが見えたんだよ』って」
(北九州担当 島田徹)
2014/05/28 15:36