第14節・水戸戦(1●5)でJリーグデビューを果たした杉本大地。守護神オ・スンフンの負傷により、先発を知らされたのは前日という中での試合は、5失点で大敗。杉本にとっては屈辱のデビュー戦となった。
序盤のピンチで好セーブを見せるなど、試合の入り方は良かった。失点は前がかりになったところをカウンターで突かれるなど、守備が崩された状況で、GKが責任を問われるものではない。だが杉本は「あれを止めるのがGKの仕事。どうにか止めていれば流れは来たし、本間(幸司)さんはオグリさん(大黒将志)の決定的なシュートを止めている。その差は出たと思う」とJリーグ通算500試合出場達成間近のベテランGKを引き合いに出し、悔しさを隠さなかった。
ただ、第一歩を踏み出したのは事実だ。この経験を生かすも殺すも自分次第。「下を向いていても仕方がない。もし次のチャンスがあれば、絶対にチームが勝てるようにしたい」。リオ五輪を目指す若きGKは、そう話して前を向いた。
(京都担当 雨堤俊祐)
2014/05/21 22:29