ブラジルW杯の日本代表入りは逃した。それでも、正直「スッキリした」。そして「4年後、サプライズではなく候補に入りたい。次の大会は絶対に出たい」と、川又堅碁は気持ちを新たにした。
4月に参加した代表候補合宿で「今まで見えていなかった世界。一人ひとりのオーラが違った。上に行きたい人はそういうモノを持っていると思った」と衝撃を受けた。「1日1日を大事にしない人は、大事な試合で結果を残せるわけがない。オレも4年前から毎日(代表を)思って練習していたかというと、9割なかった。それでは選ばれるわけがないというのも感じていた」と振り返った。
明確な目標はできた。その目標への到達に向けて、常に目の前の練習や試合を大切にする。「いまあるモノを積み上げてこそ。次の名古屋戦も勝ちたいし、ナビスコカップもグループリーグを突破したい」と川又は言う。
囲み取材の輪が解けると、記者陣に「ロシア(2018年W杯の開催地)への旅費、貯めといてな」と愛嬌たっぷりの笑顔で言い残し、クラブハウスを後にした。
(新潟担当 野本桂子)
2014/05/14 11:20