愛媛は最終節でクラブ史上初の成績にチャレンジします。
今季の愛媛はプレーオフ進出を目標に戦って来ましたが、シーズンを折り返してから13試合連続未勝利などもあり、プレーオフへの夢は早期に断たれてしまいました。しかし、35節の岡山戦に勝利して泥沼を脱出してからチームは7試合負けなし。負け星が先行している事実は変わりませんが、前節の草津戦で2点差勝利を収めたことで、得失点差を±0にまで盛り返すところまでこぎ着けました。
実は愛媛はシーズンの得失点差をプラスで終えたことがなく、これまでのベストリザルトは2010年シーズンの±0なのです。チームはこの最終節にクラブ史上初のシーズン得失点差プラスを懸けて戦います。
今節の熊本戦に勝利すれば必然的にクラブ初の得失点差プラスでシーズンを終えられます。監督代行を務める青野慎也コーチはミーティングで、「自分たちで(シーズン得失点差プラスで)クラブの歴史を作ろう」と選手たちに声を掛け、その試みを敵地での最終戦のモチベーションとしました。
エース有田も「チーム初の得失点差プラスで終わるというのもあるし、しっかり目に見える結果を残していくことができれば来季にもつながる」と、7試合負けなしの勢いのまま最終節に臨み、苦難の1年を来季への糧になる有終の美で締めくくることを誓いました。
(愛媛担当 松本隆志)
2012/11/10 09:04