お疲れ様です
試合前日、山口監督に話を伺うというのが1週間の取材の締めのようになっています。そして、今日も話をうかがってきたわけですがこの日の話題はプレッシャーについて。昇格争いの渦中にあって選手たちのプレッシャー、監督のプレッシャーということに話が及びました。
──良い意味で選手たちはプレッシャーを感じていないように見えます。そういう部分は頼もしく感じますか?
「プレッシャーを感じてるような選手はいないんじゃない。ここに来てケガ人も戻ってきているし、ほとんどの選手が良い状態にある。こういう昇格争いの状況の中で試合に出たいっていう意欲も感じるし、そういう競争に勝たないといけないっていうプレッシャーの方が強いんじゃないかな」
──監督自身はプレッシャーを感じていますか?
「感じてないかな。試合のメンバーを決めるプレッシャーの方が大変かな。みんなが良い状態にあるからね」
──監督という立場での勝利の喜びはは現役のときとは違ったものですか?
「う~ん、それは違うかな。もちろん、嬉しいのは嬉しいけどチーム全体でっていう感じがするし、やっぱり練習でやったことが試合で表現されると楽しいよね。当然、プレッシャーがないと選手って伸びない。ある名将が言っていたんだけどさ『人は生まれたときからプレッシャーを感じている。それは重力。重力がないと生きられない。だからプレッシャーは必要なんだ』ってね。だから、プレッシャーがないと伸びないと思うよ」
日々、取材していて感じるのは山口監督もそうですが横浜FCの選手、スタッフの方々は本当に精神的にタフだなということ。最下位から這い上がってきたのもありますが重圧を感じさせない振る舞いには頼もしさすら感じます。以前、担当していた栃木で松田監督に『サッカーはメンタルスポーツ』ということをよくうかがっていたのですが、横浜FCを見ていると本当にそういった部分を感じさせられます。
で、ちなみになんですが監督の話の中で出ていた“ある名将”って一体、誰のことなのでしょう……? 監督が笑いながらお話されていたのであのお方のことなのかなぁと勝手に思っているのですが見当がつきません。自分の知識の浅さを痛感しているのですがもし、ご存じの方がいらっしゃったら教えていただきたいです。
しかし、やはり、山口監督はコメント力が素晴らしいです。今日も勉強になりました。
それでは。
(横浜FC担当 杉山文宣)
2012/10/27 19:15