恩師の阪倉裕二監督の初陣を飾る、貴重な追加点を千葉から奪った湯澤洋介。近藤祐介のパスからシュートに至る一連の流れは完璧で、特にファーストタッチは秀逸だった。絶好機で硬くなりトラップが乱れることは多々あるが、湯澤は見事にボールを手なずけた。
しかし、実は重圧を感じていたという。
「1-0で勝っている状態で自分が試合に出て、『同点にされたらどうしよう』と緊張していて。でも、絶好のタイミングでパスが来たから思いっ切り飛び出した」
不安や恐怖を持ち味のアグレッシブさで打ち消したことが、ゴールにつながったのだ。己に克ち、千葉にも勝ち、レギュラー奪取に向けて視界は良好だ。
ホーム開幕戦となる横浜FC戦では2試合連続ゴールの期待が掛かるが、「フィーバーが終わらないようにしたい」と独特の言い回しで気を引き締める。リーグ戦の2ゴールは、いずれもアウェイで決めたモノ。今度こそグリスタのサポーターを湧かせられるか。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/03/06 17:20