FC町田ゼルビア(現・JFL)から移籍加入1年目だった勝又慶典にとって、2013シーズンは思いどおりにいかないことのほうが多いシーズンだった。なかなか出場機会に恵まれず、「センターFWで考えている」と松本育夫監督に言われ、その機会を得たタイミングで負傷に見舞われたりもした。
しかし、最終節・京都戦を前にシーズンを振り返った勝又は「こういう(試合になかなか出られない)経験は町田にいたときにはできなかった。新鮮だったし、『こういう経験もあるんだろうな』という感じだった」と、今季をあくまで前向きに捉えていることを明かした。
もちろん、その実力を見せることのないままでいるつもりは毛頭ない。「ここから一気に這い上がりたいと思っている」と語る勝又の表情からは、プロとしての矜持がにじみ出ていた。
来季の選手構成は不透明な栃木だが、この男の力が必要になるときが必ず来るはずだ。
栃木の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(栃木担当 片村光博)
2013/11/29 16:40