26日、浦和のトレーニングメニューはいつものゲーム形式ではなく、シュート練習や3対2(2対1)でした。主に3対2(2対1)は対人練習のため、どちらとも取れますが、主な狙いは「攻撃の意識づけ」(柏木)。そこで活躍したのは原口元気選手でも柏木陽介選手でもマルシオ・リシャルデス選手でもなく、10日前に33歳になったばかりの坪井慶介選手でした。
この日の坪井選手は本職の守備ではなく、攻撃でとにかく絶好調。シュート練習でGKが出てくるタイミングを見せ抜群のループシュートを決めたかと思えば、その後もシュートは打てば入る、というような状態。さらに3対2では槙野選手のパスからワンタッチでクロスを上げると、これが柏木選手の頭にドンピシャリ。鮮やかなアシストを決めました。
この坪井選手の活躍には柏木選手も「浦和に来て2年9カ月になるけど、あんなにゴールを決めている坪井さんを見たのは初めて」と目を丸くしていました。しかし、「でも、本番では他の選手にゴールを期待します」とも(笑)。また、槙野選手いわく、「ツボちゃんにしては『調子が悪い』と言っていた(笑)。いつもは外すことで自分の調子が良いけど、今日はよく点が入るから調子が悪いと言っていた。非常におもしろい表現(笑)」と、プレーだけでなく、自分も得意とするコメント力にも感心していました(?)。
そして、当の坪井選手はというと、「たまにはこんなこともある」と深いうなずき。そして、「この後の天気に気をつけてください」と言いながら去って行きました。
G大阪戦をホームながら0-5で落とした浦和ですが、ネガティブになっても仕方ありません。選手たちは大敗のショックを引きずることなく、気持ちを切り替えて良い意味で明るくトレーニングをこなしている様子でした。25日のトレーニングは午前中がフィジカル、午後はG大阪戦主力組がクールダウンのみとなり、柏戦に向けたトレーニングは事実上、今日からとなりましたが、坪井選手の奮闘を含め、上々のスタートとなりました。
(浦和担当 菊地正典)
2012/09/26 21:54