「実際にプレーを見てみないと分からない」。安易な評価を避け続けていた長谷川健太監督だが、やはり宇佐美貴史には魅力を感じているようだ。
鮮烈な復帰戦となった神戸戦と東京V戦の2試合を終え、指揮官は「個人の能力は非常に抜けている」とまだ発揮し切れていないそのポテンシャルに魅力を感じる一方で、「まだまだ弱さもあるのが試合で感じられる」。長谷川監督が看破する「弱さ」とは「終盤、ほかの選手に比べると(運動量が)落ちるところ」だという。
宇佐美に限らず、若手を時に厳しく、時に温かく、巧みに起用している長谷川監督だけに減点主義ではなく、加点主義で接する考えだ。「点を取る能力はあるし、そこをどんどん磨いて欲しい」と今後もそのストロングポイントを全面的に打ち出させる方針である。「引いて守る相手には個の力が必要になる」(宇佐美)と見据える岡山戦が楽しみだ。
G大阪の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(G大阪担当 下薗昌記)
2013/08/01 22:39