いつまで走るのだろうか――。10時30分からスタートした練習も、気付けば11時45分だ。ランニングとシャトルラン形式のダッシュだけで、次の練習メニューに移るまで1時間半を費やした。それも炎天下の中でである。
「今日でサッカーやめようかと思ったよ(笑)」
服部年宏は「しんどかった」と笑う。昨季は39歳(今年で40歳)にして全試合フル出場。“鉄人”の異名の持ち主ですら、そう言うのだから相当なモノだ。練習後にはスポンサーさんから差し入れが届き(牛乳などの乳製品)、疲弊の色を濃くした誰もがありがたい“オアシス”に飛びついた。
しかしこれも自分たちのため。最大の目的は夏場を乗り切るため、巻き返すための体力強化だ。22日の“スーパーハードメニュー”を振り返った服部は、最後にポツリ。
「でもこんぐらいやったほうが良いよ、弱いんだから。まだまだ足りないけどね」
やはり、鉄人だった。
(岐阜担当 村本裕太)
2013/05/22 20:15