吉田靖監督にJリーグ開幕当時のことを聞いた。指導者の立場で20年に渡ってJリーグを見て来た吉田監督のルーツは、浦和レッズにある。
「僕はその直前まで現役で、1年でもプロ選手としてやりたい気持ちはあったんですよ。だけど当時の監督の森孝慈さんから『お前はコーチをやれ』と言われてね。当時のレッズは“お荷物”と言われるくらいに弱かったけど(笑)、サポーターにも街にも熱気があって、間違いなく強くなるというのは肌で感じていました。負け続けて批判を受けても森さんは信念を持ってぶれずにやっていた。Jリーグはうまくいくと思っていましたけど、20年続いてきたのは、いろんな人たちの努力の賜物。当時のことを思うとね、やっぱり夢のようです。浦和と同じように、熊本も周りのサポートが熱いし、サポーターの熱気もある。熊本も同じようになれると思います」
熊本にJクラブが生まれて6年目。まだまだこれからだ。
(熊本担当 井芹貴志)
2013/05/15 15:20