前節・横浜FM戦では、興味深いマッチアップが見られた。徳永悠平にとって国見高、早稲田大の“直属”の後輩である、兵藤慎剛との対峙だ。
「アイツだけには負けたくないと思ってやっていた」と徳永が語ったように、プライドがぶつかり合う、まさに「バチバチ」のホットゾーンだった。試合後、兵藤は傷だらけという話もあったが…「アイツのプレースタイルだとしょうがない部分もある」と徳永は話している。
確かに、相手をギリギリまで引きつけながら味方を生かすプレーも兵藤の特徴の1つ。「一回だけ『モモカン』が入った」そうだが、「わざとではなかった」と先輩は弁解した。激しく、しかしクリーンに。非常にレベルの高いマッチアップだった。
「アイツは動き出しが良いし、運動量もある。守備もしっかりやる。最後(のアシスト)はうまかった。でも、あのシーン以外はやられていない」。徳永は先輩の意地を見せ付けていた。
(FC東京担当 田中直希)
2013/04/02 17:12