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「これブロゴラに載るんすか？」。27日の練習後、大西勝俉にコメント取材をしていたとき、ふとこんな言葉が飛び出した。

　“多分載せるよ”と答えると、その表情は少しうれしそう。現金な話になるが、トピックとして取り上げるのは試合に出場機会のある選手になりがちになる。申し訳ない気持ちはありながらも、出場機会を得られていなかった大西をこれまで記事として取り上げたことはなかった。

　ただ天皇杯3回戦で川崎F撃破に貢献し、前節の水戸戦でついにリーグ戦デビューを果たしたいまとなっては、取り上げやすい“ホットな”選手になった。

　愛媛で同期入団の渡辺亮太を本ブロゴラで取り上げた際には「なんでリュウショウ（渡辺亮）やねん」とジェラシー（!?）も抱いたというが、そういう意味でも自身が取り上げられることでようやくプロの仲間入りをしたと感じたのかもしれない。

　とはいえ、もちろん大西が完全にレギュラーポジションを奪ったわけではない。自身も「児玉さんのほうが能力が上だということは自分でも分かっている」とまったく安心はしておらず、その上でどうすれば自分がピッチに立てるかを考える。天皇杯を含めた公式戦3試合出場でわずか1失点。その勢いを生かし「自分の後ろには選手はいない。だからチームメートに信頼されないと」とさらなる飛躍を目指す。