第6節の鳥栖戦は枠内シュートを1本も許さずに完封勝利を収めた広島。西川周作は「すごいラクでした。みんなに感謝しています」と笑いながら、「鳥栖戦が一つのキッカケになれば」と、守備への手応えもつかんでいた。
この流れを継続していきたいところだが、今節・磐田戦に向かう西川は別の楽しみも抱いていた。それはエース・前田遼一とのPK対決だ。心理戦が重要なPK戦に備え、西川はすでに相手に揺さぶりをかけてきたようだ。
「遼一さんには決められているけど、PKを一回止めている。代表でヨルダンに遠征したときに『次はどっちに蹴ります』って聞いたら、『やめてくれよ。俺はそういうの苦手なんだよ』って言っていたので、『次も左ですか』ってつっこんだんですけど、代表の練習でも左ばかり蹴っているんですよね。ただ、それも駆け引きの一つになってくる。チームにとってよくはないことですけど、PKあったらいいですね」と話していた。
(広島担当 寺田弘幸)
2013/04/17 19:00