11日より、宮城県内で調整を行っているFC東京。連敗中にもかかわらずチームの雰囲気は「良い」とみんなが口を揃える。「例えば、先制されて『またか…』となってしまわないよう、ネガティブに考えない」(権田修一)ことを意識しながらも、細部の注意点は練習でも喚起していることがうかがえた。
そのことを現す場面が、セットプレー練習時に見られた。
遠征で人数が揃わないため、GK権田も守備側の壁に入っていた。ゴール前、絶好の位置でキッカーが放ったシュートは、高さが足りず壁へ一直線。そのシュートにジャンプ一番、真正面で顔面ブロックをしたのは、その権田だった。
「よっしゃあ!」。気合いではね返した権田に、周囲は湧き立った。
「いつも要求する側ですからね、そのぶん、やることを示さないと!」
練習後、少し痛そうな鼻をさすりながらそう語った権田。さらには「ボールじゃ鼻は折れない!」という明言も残した。
(FC東京担当 田中直希)
2013/04/12 19:08