現在等々力陸上競技場にはメインスタンド改築のため、仮設スタンドを備えた建物が存在しており、われわれが働く記者室と記者席もその中に併設されている。一方、川崎Fのチーム関係者と試合メンバー以外の選手たちの席も、実は記者と同じ部屋にあり、試合によっては中村憲剛や大久保嘉人もメディアと横並びで観戦するという、少々面白い状況が作り出されている。
記者たちが原稿を書いている少し横で、選手や関係者たちがチャンスに大声を上げて一喜一憂する…そんな珍しい光景なのである。試合後に「大きな声ばかり挙げてごめんなさいね」や「いやー盛り上がりましたね」と声をかけてくる選手たちも。とはいえ、やはり同じような場面で歓声や感嘆の声を上げる選手と記者。サッカーを観るという行為に関しては、選手も記者も、そしてサポーターのみなさんも、ある意味大差はないですね。
(川崎F担当 西川結城)
2013/04/12 18:33