1日、コスタリカで行われたU-20女子W杯で準優勝したU-20日本女子代表がJFAハウス内で帰国会見を行った。
決勝でスペインに敗れたものの、フランス、ブラジルを倒す快進撃を見せたチームを率いた池田太監督は「支えてくれた方に感謝の思いをもちながら、選手たちは自分のもっている力を出してくれた。最後まであきらめない姿勢、フェアプレーの精神、礼儀正しさは、人々の心をつかみ、観客席で日の丸が増え、最後は『ハポン(日本)! ハポン!』と現地の人も応援してくれた。これから、チームのみんなには日本女子サッカーを引っ張ってもらいたい。女子サッカーの素晴らしさを伝えていければと思う」と話した。
「チームが約1年半前に立ち上がってから、国内合宿、海外合宿が中止になることもあった。不安な気持ちもあったが、全員で立てた世界一になるという目標をもって、一戦一戦を戦った。ひたむきさを世界に見せられた。多くの方に愛される、応援されるチームの一員になれたし、この1カ月は本当に楽しかった。この経験を無駄にせず、頑張っていきたい」。堂々とスピーチした主将の長江伊吹(AC長野パルセイロレディース、写真右)を見て、「さすがキャプテン」と思わず吉田監督の声ももれた。
準優勝ながら、4得点を決めてMVPとシルバーシューズを受賞した浜野まいか(INAC神戸レオネッサ、写真左)は、時折言葉が飛びながらも「MVPをとれたが、一人の力では決してとることができない賞なので、いままで関わってくださった皆さん、家族、友達、仲間、友達、スタッフ全員に感謝したい。試合を重ねるごとに観客席が埋まり、ウェーブが起こっちゃったり…。現地の人の『目』がありがたかった。この1カ月間は、いままでの生きてきた中で一番濃かった1カ月だった」と話し、拍手を浴びた。
「3カテゴリーで優勝は日本だけ。女子サッカーに適している日本ということを示せた」と佐々木則夫団長が話せば、田嶋幸三JFA会長は「11年のW杯や4年前の同大会などに続き、フェアプレー賞をとった。これは日本サッカーの文化。なでしこらしい選手をつくろう、なろう、育てようとやってきた成果だと思う。ひたむきで、芯が強く、礼儀正しく、明るい。このことを表現してくれたのがこのチーム。この文化を継続したい」と総括している。また、今月開幕するWEリーグ、これからのなでしこジャパンにつなげていく目標についても、登壇した全員が述べた。
(BLOGOLA編集部)
2022/09/01 10:44