25日、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2022の決勝戦が行われ、マルバサッカースクールの選抜チーム、malva future selectがヴィッセル神戸U-12をPK戦の末に下し、初優勝を果たした。
3年ぶりにFCバルセロナやユベントスなどの海外勢が参加した、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2022。ベスト4に残ったのは、FCバルセロナ、湘南ベルマーレアカデミー選抜、malva future select、ヴィッセル神戸U-12の4チーム。
準決勝第1試合では、個人技に優れる選手をそろえたmalva future selectが、湘南ベルマーレアカデミー選抜を寄せ付けず、3-1で勝利した。
準決勝第2試合には、注目のFCバルセロナが登場。対するヴィッセル神戸U-12も、バルサと同じく[4-3-3]のシステムをベースに、最終ラインからビルドアップし、パスをつないで攻撃を仕掛けるチームだ。
試合はバルセロナがアンカーのブランコ、インサイドハーフのラグナスを中心に鋭いプレスを掛けてボールを奪うと、右ウイングのマルティネス、左ウイングのエルナンドを中心に、神戸ゴールに襲いかかる。
しかし、最終ラインで奮闘した浅田連が「クロスを責任持って競ることや、一人が抜かれてもカバーに行くことを心がけた」と話すように、チャレンジ&カバーやスライドを徹底。ゴールを割らせない。
50分では決着がつかず、勝負の行方はPK戦にもつれ込んだ。ここで輝きを放ったのが、GK田口創一朗。「1本目は相手が蹴る直前にコースが分かって、2、3本目もこっちかなと思った」と鋭い読みを見せ、バルサのキックを3本連続でストップ。ヴィッセル神戸が、malva future selectが待つ決勝戦に名乗りをあげた。
決勝戦では、malva future selectの個が躍動。開始2分、小林龍聖がミドルシュートでゴールを決め、試合を優位に進める。しかし神戸も意地を見せ、後半18分、左からのクロスを畑野陸十がヘディングで流し込み、同点に追いつく。
その後、圧倒的なスピードとテクニックを持つ、malva future selectのオツコロ海桜が、得意のドリブルで神戸の守備を切り裂き、勝ち越しゴールを決めるが、終了間際に神戸の池田惇羽がロングシュートを沈め、再び同点に。
大会規定により行われたPK戦では、9人が成功したmalva future selectが、PK9-8で勝利。ワールドチャレンジで初優勝を果たした。
試合後、malva future selectの浅野智久監督は「普段はフットサルコートで練習していて、11人制の経験は大会直前の練習試合だけ。大会を通して、選手の良いところを見つける中で、ここまでやれるんだと感じた」と笑顔で振り返った。大会MVPには、準決勝、決勝戦のゴールを含む、9得点をあげたオツコロ海桜が選ばれた。
(取材・文:鈴木智之、写真:Amazing Sports Lab Japan)
(BLOGOLA編集部)
2022/08/27 10:46