町田は11月9日、青森山田高校のMF宇野禅斗が22年の新加入選手として内定したことを発表。同日仮契約を済ませ、宇野がメディアの取材に応じた。
10月中旬に3日間の予定で町田の練習に参加した宇野は、先輩たちを前に臆せず持ち味であるボール奪取能力などを発揮。コーチングスタッフと強化部がコミュニケーションを図った結果、青森山田サイドにオファーを出し、高卒でのプロ入りにこだわったという宇野本人とも思惑が合致したことで町田加入が決まった。
「ボール奪取能力も高く、状況判断にも優れ、攻撃の起点となるパスも出せる。多くのタレントを誇る青森山田の選手たちの良さを引き出しているのは彼の存在があるから」
宇野獲得に尽力した丸山竜平スカウト部長もこう言って、気鋭のボランチを高く評価している。
緊張した面持ちでオンライン会見に臨んだ宇野は「まだプロ入りが内定した実感はないですが、ようやくスタートラインに立ったばかり」と心境を吐露。町田には不動のダブルボランチである佐野海舟、髙江麗央がいるため、レギュラー奪取は非常にハードルが高い。それでも宇野は「ボランチで勝負したい。盗めるものは盗みたい」と強い意欲を示した。
(町田担当 郡司聡)
2021/11/09 22:36