「いい指導者に巡り会えたと思います。300試合(を達成した選手)はそこまで多くはいない。一度、JFLまでいってから、はい上がってこられた力には自信を持っていいし、ここから400試合、500試合といきたいですね」
10日の前節・愛媛戦でJ通算300試合出場を達成した千葉の船山貴之。11年の松本時代にJFLでのプレー経験をはさんでのプロ10年目での大台到達に、普段であれば、自分に厳しい10番も珍しく合格点を口にする。
愛媛戦でもPKから今季11得点目をマークしたが、2点リードからまさかの逆転負け。メモリアルゲームに花を添えられず、「(ゴールが)勝利につながっていないというのは力不足。(これまでも)もっと決めていればとか、ゴールに関われていたら、という試合があります」。すでに2年連続二ケタゴールをマークした好パフォーマンスとは裏腹に、17位に低迷するチーム状況のギャップにもどかしさを感じている。
15試合を残し、J1参入プレーオフ圏(6位)とは勝点15も離され、逆にJ3降格圏とは勝点7差とモチベーションを保つことが難しい状況になりつつある。
「自分も含めてだけど、ファン、サポーターがここ何年も悲しい思いをしているので、そこに対しては申し訳なく思います。でも、自分自身はいつもベストを尽くしている。上位にいようが、中位にいようが、下位にいようが、どの順位でも同じで、一番は自分との戦いに勝てるかだと思います」
そして、自身を奮い立たせるように、自分に言い聞かせるようにこう続けた。
「まだ可能性は捨ててはいけない。それを捨てたら辞めたほうがいいよね」
(千葉担当 大林洋平)
2019/08/17 16:43