新潟は21日、NEXT21(新潟市中央区西堀通6)の19階・展望ラウンジで、是永大輔氏の社長就任会見を行った。
前日の取締役会にて、2019年1月1日付けで、現職の専務取締役から代表取締役社長へ就任が決定。是永氏は「サポーターの皆さんにも、同じ思いを共有してもらいたい」という意向から、会見は一般公開で行った。会場には報道陣とサポーター、合わせて107名が詰め掛けた。
会見では、来季取り組む7つのテーマが語られた。中でも大きな変化は、“日本一の育成クラブ”を目指した「メソッド部門」の新設だ。スペインの「サッカーサービス バルセロナ社」のアカデミー育成プログラム「エコノメソッド」ライセンス使用契約を締結し、2019年3月から3年契約で、アカデミー部門の強化・育成のサポートを受ける。同プログラムは、フランスのPSGが導入した3年間でアカデミーからトップチームへクラブ史上最多の選手を輩出した実績があるという。
是永氏は「ヨーロッパトップレベルの育成メソッドを新潟に持ってくることで、本物のサッカーを知りたいという若い子が新潟に集まってくる。本物のサッカー指導を知りたいという指導者が集まってくる。選手を育てる以上の、大きなものがある」と、導入の意図を明かした。
このほか、地域貢献活動も行いクラブの存在価値を高めること。サポーターとの接触を増やし、ともに戦う気運を高めること。予算削減の中でも知恵を絞った編成を行い、J2優勝とJ1昇格を目指すこと。公式モバイルサイトを改編し、クラブからの発信を増やすこと。首都圏での存在価値を高めること。サッカーをキーワードにした新潟のインバウンド拡大事業(来月発表予定)を行うことが発表された。
改革のときを迎えた新潟だが、「みなさんと一緒につくる市民クラブ。これは変わらないし、変えたくないこと」と是永氏。会見の締めくくりには「ぜひお友達を誘って、たくさんの方でビッグスワンを埋めていただきたい。我々はいいものを、いいサッカーをお見せする。いいストーリーをお見せする。そういう形で、一緒にアルビレックス新潟というクラブをつくっていきたい」と、サポーターに呼びかけた。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/12/21 22:37