仙台の大岩一貴(写真左端)が、天皇杯決勝戦に向けてタイトルへの思いを口にした。 大岩は16年に仙台加入。自身にとってのJ1挑戦初年度から主力に定着し、今季からは富田晋伍や奥埜博亮とともにキャプテンを務める。明治安田J1リーグでは、今季最終節で100試合出場を達成した。
リーグ戦では11位で終わり、仙台のチームとしての目標であるトップ5には入れなかった。しかしもうひとつの目標であるカップ戦のファイナル進出については、この天皇杯で達成。5日の準決勝・山形戦(3○2)でみちのくダービーを制して、9日は浦和と決勝戦を戦うこととなった。「まずはしっかりと、雰囲気に呑まれずに、自信を持って今までやってきたことを表現したい」と、試合当日を見据える。
相手の浦和とは、今季のリーグ戦で二度対戦。現在のオズワルド・オリヴェイラ体制とはJ1第29節(1△1)で戦い、「相手は攻守の切り替えが早く、守備のところも整理されて全員がハードワークするイメージ」と見ている。
その強敵と争うタイトルをつかもうと、闘志を高めている大岩。「これまでの天皇杯決勝戦は、実家で毎年のように見ていましたよ。今回は正月開催ではないけれど、ずっとやりたいと思っていた舞台です」と語るが、実際にその舞台に立つこととなった今は、感慨よりも頂点への意欲が勝るという。「この舞台に立ったことで満足するのではなく、そこで勝つことだけを考えたい。勝たないと意味がない」。チームとともに、悲願の初優勝を目指す。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/12/07 18:02