山口のオナイウ阿道は今季22ゴールを挙げ、得点ランクは明治安田J2・2位をキープ。首位を走る大前元紀(大宮)との差は『2』で、最終戦で得点王に返り咲く可能性を残している。
「毎試合で点が取れるように」とストライカーとしての責任感を胸に戦い、霜田正浩監督が前線の選手に課した目標「10ゴール」を早々と第15節(5月20日)に達成。相手からの警戒やマークが厳しい試合でも、チームが14戦勝ちなしで苦しむ時期でも、持てる力を攻守に発揮しながら得点を積み上げてきた。
今季だけで、過去にリーグ戦で挙げた総得点(10ゴール)を大きく上回る得点を獲得。ブレイクの要因の一つは「監督が我慢強く使い続けてくれたこと」。今季はわずか1分を除いて全試合にフル出場する中で試合感覚をつかみ、「以前ほど波なくプレーできるようになった」。そして「周りの選手のおかげでここまで点を取れてきた」と仲間への感謝も忘れない。
いよいよ迎える最終戦に向けては「まずは一つ点を取らないと。自分のスコアを伸ばすこと、チームが勝つために点を取ることが一番じゃないかと思う。みんなでやれる最後の試合。チームとして勝つことを強くプレーに出し、最後を勝って終われるように頑張りたい」と意気込んでいる。
ともに切磋琢磨してきた高木大輔が言うように「得点王になれるチャンスはそう何回もあるわけじゃないし、レノファの名前を大きくさせるためにも大切なこと」。仲間やファン・サポーターの思いに応え、輝かしい記録を残して今季を締めくくりたい。
写真:松原純
(山口担当 松原純)
2018/11/16 17:48