J2自動降格圏の17位・柏と勝点1差の15位に位置する磐田。その磐田と勝点2差で13位につける湘南のJ1残留争い直接対決が30日に行われる。
前節・長崎戦で引き分けて6試合勝利から遠ざかっている磐田は29日、湘南戦に向けて最終調整を行った。先発組がセットプレー練習で守備側に回り、湘南のトリックプレー対策を行うなど、負けられない一戦を前に入念に確認。また、小川大貴が先発組でプレーし、リーグ戦ではJ1第25節・名古屋戦以来の先発が濃厚となった。
小川大は、24日の天皇杯準々決勝・仙台戦で120分間フル出場し、右サイドの突破からのクロスで小川航基の得点をアシスト。また得点シーン以外でもカウンターの起点となる縦への推進力も発揮し、自身のよさを存分に発揮した。指揮官も「天皇杯のパフォーマンスがよかった。ここでアピールしないと残り5試合に絡めないという自覚があったと思う」と天皇杯での奮起を高評価。湘南戦での先発入りにつながったことも明かした。
指揮官は「縦への推進力に期待している。あと杉岡と引っ張り合いになると思う」と、27日のルヴァンカップで決勝点を記録し、大会MVPにも選出された杉岡大暉とのマッチアップに期待を寄せる。本人も杉岡とのマッチアップを「サイドの攻防は自分たちにとってもカギになる。杉岡選手がなるべく前へ出てこられないように高いポジションをとることが大事。どれだけ相手を下げさせることができるかが重要」と試合のポイントに挙げた。
苦しむサックスブルーにとって、是が非でも獲得したい3ポイント。「この湘南戦は残り4試合にはずみをつけるためにも、内容はどうであれ、勝点3をとることが大事」と、この一戦の重要性について触れた小川大。ルヴァンカップ王者を撃破して、チームの流れを好転させる活躍に期待したい。
(磐田担当 森亮太)
2018/10/29 20:16