ルヴァンカップを制覇した湘南に16年まで在籍した神戸FW大槻周平。28日の非公開練習後、その戦いぶりが大きな刺激になったことを語った。
湘南には5年間在籍。“湘南スタイル”の一員として、その哲学を体に染み込ませてきた。決勝当日は神戸の練習日で、TV観戦したのは後半から。「横浜FMがずっと攻めてましたけど、最後までやり切る、走り切る、体を投げ出す、それは練習から常にやっていること。戦うところは練習でやっていることがそのまま出ていたと思う」と見つめた。
そして、「大事なときというのは日頃の練習がそのまま出ると思うし、あらためて僕も日頃の練習の大事さを感じさせられた。学ばせてもらったと思う」と受け止める。
その“湘南スタイル”を習得したいと門を叩く選手もいるが、大槻は逆に、17年に神戸への移籍を決断。「神戸に来て間違いなく技術は上がっている」と成長に手ごたえを得る大槻は、戦うスピリットをベースとした質の向上に取り組む日々だ。
ただ、リーグ戦に視点を移せば神戸と湘南は勝点差わずかに『1』でJ1残留を争うだけに、「そこは譲れない」と語気を強める。フアン・マヌエル・リージョ監督の「戦術も浸透してきた」とし、「練習からすんなり入れるようになっている。これをしっかり結果につなげることが大事ですね」と意気込んでいた。
(神戸担当 小野慶太)
2018/10/28 17:34