17日、鳥栖の高橋秀人が31歳の誕生日を迎えた。
プロ生活も9年目を迎え、さまざまな経験を重ねてきた。東京学芸大からFC東京に加入した当初との違いについて尋ねてみると「入団したときはプロという意味があまり分からずにもがき苦しみながらやってきましたけど、30代、去年くらいからプロとは何なのかというのを自分自身、ちょっと確立されたものが出てきた」と話す。ただ、その現状に安穏としていたくはないという意識ものぞかせた。
「昨日(16日)の代表戦のように若い選手が躍動しているのを見ると嫉妬みたいなものもある。経験がアドバンテージとして出る部分もあるし、逆に経験がディスアドバンテージとして裏目に出ることもあると思う。経験すればするほど構えたりとか臆病になったりとかリスクを冒さなくなる部分もあるので、いろいろな選択肢がある中で新しいことにチャレンジしていきたい」
若い力が躍動し、ウルグアイを撃破した日本代表の姿を引き合いに守りに入ることなく、チャレンジしていく重要性を意識していた。また、31歳、これからの抱負については「いろいろな人の話を聞きながら、イエスマンばかり周りに置いてもしょうがない。奥さんが自分と反対の意見を言ったことに対してあまり腹を立てずに聞く耳をもとうかなと思います。そういう柔軟性はもちたい」と壁を作ることなく、見識を広げていきたいと語っている。
残り5試合、残留に向けてサバイバルマッチが続くが「選手として全身全霊を尽くす」と言い切る高橋秀人の存在感に期待したい。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/10/17 14:27