リーグ戦も残すところあと5試合。金沢のDF石田崚真は「今年に関してはいろいろあったので、めちゃめちゃ濃かった」という。
磐田からの期限付き移籍2年目の今季、石田は激しい競争の渦中に身を置く。「試合に出られない経験をして、もがいて、出られるようになって、また出られなくなって、出られるようになった。濃い経験をした」。そしてシーズン終盤を迎えるいま、9試合連続先発中と先発再定着を果たした。
「今年は競争の中で自分に足りないところをどうやるか。伸びた部分もある」とスケールアップに成功。以前と比べてプレーの幅が広がり、特に攻撃時の選択肢が増えた点は昨季との違いだろう。
「去年よりも落ち着いてプレーできている。そういった面では、成長したかなと思う。昔は結構うしろに(パスを)出していた。最近は前に出したり、なるべくちょっとドリブルをしてはがそうという意識は強くなった。そういったところは去年とは違う。去年はほぼクロス頼みのところがあった。今年は連係をとりながら、自分でドリブルをしたり、ワンツーではがしたりしている」
昨季はシーズン終盤にアシストを量産した石田だが、今季は数字に残らない部分で大いに手ごたえありといった様子。ただ、もちろんアシストへの意欲は高く、ホームに愛媛を迎える今節に向けて「去年は(ホーム)愛媛戦でアシストしている。時期的にも同じくらいだったので、もう1回あの感じでアシストしたい」と話し、約1年前の再現を狙う。
(金沢担当 野中拓也)
2018/10/16 18:28